サックス図鑑
第1章 サックスの種類
サックス
発明された当時、サックスは14種類あったそうです。
なぜなら、開発者がこの楽器だけでオーケストラを
作りたい、という考えを持っていたから。
ですが、現在よく使われているサックスは
基本4種類に絞られます。
音程の高い楽器から順番に、
・ソプラノ・サックス
・アルト・サックス
・テナー・サックス
・バリトン・サックス
です。
中でも初心者でも音が比較的出しやすく、持ち運びもしやすいことから、
アルト・サックス奏者が特に多いと言われています。
アルトサックスのパーツ
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パーツ1「ネック」
見た目の区別が難しいアルトとテナーはここの形を比較すると一目瞭然。
くねらず、まっすぐ伸びて直角に曲がっているものがアルト・サックスです。
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パーツ2「本管」
パーツの数が全部で約600にもなるサックス。
中でもとくにパーツが多い部分です。指で押さえる キーやレバー、音階を変えるための穴(トーンホール)に、その穴を塞ぐタンポなどのパーツが集まり、非常に複雑な仕組みになっています。
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パーツ3「U字管」
文字通りアルファベットのUのように曲がった部分です。
一番管や、ボウとも呼ばれます。 -
パーツ4「ベル」
その形から朝顔管とも呼ばれます。
楽器をケースから取り出す際はこの広がった部分を持ちます。
アルトサックスの要
ポイント「リード」ネックの先につけるマウスピースに装着し、息を吹き込み振動させて音を出す部分です。
材質は植物の「葦(アシ)」です。
リードの良し悪しで演奏の質が決まるとも言われます。
第2章 サックスの歴史
初心者向けの楽器としてもおすすめ
サックスは正式名称をサクソフォンと言い、1940年代にベルギーのアドルフ・サックスという管楽器製作者によって考案されました。
そのネーミングは考案したサックスさんの名前にちなんで、「サクソフォン」。 とっても分かりやすいですよね。
木管楽器と金管楽器のそれぞれ良いところを組み合わせてできた比較的新しい楽器です。
特に、新しい楽器ならではの音量の広さや運指がわかりすい点は、初心者向けの楽器としても好評です。
第3章 サックスの仲間たち
サックスは金属で作られていますが、
木管楽器の部類に入ります
同じ木管楽器の仲間たちは、
こんな楽器があります
クラリネット
ニュルンベルクの楽器製作者ヨハン・クリストフ・デンナーによって、 18世紀初頭に発明されたという説が有力。
1枚のリードを振動させて音を出すシングル・リードの木管楽器。
木製が一般的で、グラナディラという黒檀に似た黒くて硬い木が最もよく用いられる。
近年は良質なグラナディラの入手が困難になってきていることから、グラナディラの粉末とグラスファイバーなどを混合して成形した合成素材のものもある。
オーボエ
ダブルリードの楽器の歴史は古く、古代エジプトの壁画にも似た楽器が描かれている。
その後、世界中に広まって行き、そのひとつがトルコのズルナという楽器になり、 これがヨーロッパにも伝わり、オーボエの先祖になったといわれている。
オーボエは2枚のリードを使って音を出すダブルリードの木管楽器。
管体は、クラリネットなどと同様にグラナディラが用いられることが多く、その他にはローズウッドやキングウッド材などのものも知られる。
樹脂製の楽器も存在し、木製の楽器の一部に樹脂素材を用いているものもある。
リコーダー
現在のリコーダーの形は、中世ヨーロッパで完成。15世紀後半から17世紀にかけて盛んに演奏されましたが、18世紀半ばには他の楽器の台頭もあり、忘れ去られてしまった。
しかし、その後ある人物の手によってリコーダーは20世紀に復活。オランダの演奏者ブリュッヘンをはじめとした、数々の名手の出現も、リコーダーの普及に大きな貢献を果たした。
学校で音楽の授業で使われるので、誰もが一度は使ったことのある馴染み深い楽器。
フルート
木管楽器の一種で、リードを使わないエアリード式の横笛。
現代のオーケストラなどで活躍するフルートの原型が現れ、広く使われ始めたのは、 ルネッサンス時代の16世紀から。
そして現代の金属製でキーがたくさんついた楽器に改良し発表したのが、1847年ドイツの管楽器製作者テオバルト・べーム氏によってだった。
フルートは他の管楽器に比べ、使用する材質のバリエーションが幅広く、銀や金、プラチナだけでなく 木製のものもある。
入門用としては、真鍮のものが多い。
第4章 サックスの名演
【クラシック】
「アルト・サクソフォンと11の音楽のための室内小協奏曲」作曲 ジャック・イベール
【クラシック】
「ボレロ」作曲 ラヴェル
※テナーサックスの演奏は04:48頃~
※ソプラノサックスの演奏は05:34頃~
【ジャズ】
「枯葉」
演奏 キャノンボール・アダレイ
第二次世界大戦後のシャンソンの曲として、世界的にも有名なスタンダード
【ポップス】
「素顔のままで」作詞・作曲 ビリー・ジョエル
演奏 フィル・ウッズ
※フィル・ウッズのサックス演奏は
02:58頃~、03:58頃~