こんにちは、海野真理です。
今日は「シンプルな曲を華やかにするコツ」というお話です。
シンプルな曲を華やかにするコツ
目次
いいアレンジの楽譜
サロンコンサートやロビーコンサートなど少しカジュアル?なコンサートの時、
クラシック以外の曲を弾くことも多く、その際の楽譜選びに苦労することがあります。
何を苦労するかというと、楽譜のアレンジ。
ポイントは
「私が好きなアレンジかどうか」
「弾いていてワクワクするか」
駅ピアノなどもそうですが、コンサートホールでチケットを購入いただいた方が、がっつり聴く気持ちで座っているようなものではないコンサートの場合、このワクワクは特に重要です。
フッと足を止めて下さる演奏というのは「魅力的である」ということが大きい、そうでなければ何となく通り過ぎてしまう、なんかピアノ弾いてるな~くらいで終わってしまいます。
演奏者のワクワクは音にも、表情にも表れますから、ここは譲れないところ、こだわります。
そのためにはいいアレンジの楽譜が必要!
ですが正直ドンピシャでいい楽譜というのがなかなか難しい。
簡単すぎたり、わけが分からない感じになっていたり。
なので、たいていは楽譜をベースに自分でちょこちょこアレンジして弾いています。
今日のお話「華やかにする」につながるのですが、サビの部分など、もしくは繰り返しで2回目の演奏を1回目と変えたい、ちょっと終わりに向かって華やかにしたい、こういう時にどうすればいいか。
演奏者それぞれで弾き方や技?、そして好き好きがあるのですが、大抵こんな風にする、というのがあります。
少しご紹介しますね。
華やかさが増す技
まずはテッパン的に皆さんされるのでは、と思われるのが…。
「オクターブ」
これは魔法みたいなもので、オクターブにすると一気に華やかさが増します。
そして割とすぐに活用できます!
和音を足してみよう、となると、この和音の種類、必要な音や今ある音、重ねてはいけない音など、割と考えることが多いのですが、オクターブは同じ音を重ねるだけ、手をパッと開いたらほぼその位置で弾けるのでは、と思います。
もちろん、奏法として簡単ではないし、連続すれば練習をしないと弾けないことも多いですが、困った時のオクターブ?!くらい使えます。
では2つ目の技は…。
「アルペジオ」
アルペジオとは分散和音、何のことやら?の難しい言葉ですが、和音を分散する、字のまんまの意味です。
例えば簡単な楽譜で右手メロディーで左手がドミソの和音だったとしたら、
ジャーン、と和音を弾くところを
ドミソ~、と四分音符で弾いたり、
ドソミソと八分音符で弾いたらり
3連符でドミソドミソドミソドミソ…、
こういったアレンジで音が増える分、音楽に厚みがでます。
もっと高度になりますが、ドミソの分散を音域も分散してしまう、同じ場所でドミソではなく、オクターブ上のドミソまで上がってミドソミドソと降りてくる、など。
もうここまでくるととってもキラキラで美しく華やか!
和音だけとは全然違います。
かなり弾いていても楽しいです。
そしてこの弾き方の時に考えていただきたいのが、「この曲の雰囲気」です。
とってもリズミカルな曲なら左手もベース音をとってみて八分音符の速いテンポで。
しっとり系なら四分音符でゆったりもオッケー、3連符や16分音符でメロディーを埋めるように流れるように美しく弾くことを気にして。
左手が曲のイメージを決める、といっても言い過ぎではないと思いますので、アレンジの時にはしっかり考えて弾いてみて下さい。
あとはここぞ!という時に入れるとかっこいい「グリッサンド」。
ただ、これは入れる時も、終わって音符に戻る時も、しっかり意識しないと演奏がグラっと崩れる可能性もあります。
下の音から上の音までジャララララ~~~ン!とやるので、楽譜から目が離れますし、労力も割と使います。
簡単そうに入れているようですが、慣れるまでは難しいと思うので、注意しながら、でもアイテムとして習得しておきたい奏法なので、頑張ってみて下さい。
あとはとても上級者向けになりますが、ジャズアレンジなどできたら素敵ですね。
和音をジャズコードにしたり、リズムを裏拍上手に使う、アクセントの位置、スタッカートを聞かせてかっこよく!
・・・といいますがこれはかなり難しい!
まずは真似してみること!
先日クリスマスソングばかり集めてコンサートをしたのですが、飽きてしまわないようにスタンダードでしっとり、ジャズで大人っぽく、ボサノヴァ風でおしゃれに、といろいろやってみました。
ジャズは本当に素人!?ですから、楽譜の通り!楽譜にかじりついて弾きましたが、素敵なアレンジ楽譜で、ステキすぎて楽譜通り弾くことすら難しかったです。
わあ~~~、こんな風にかわるんだあ、私にも頭の引き出しにこれだけのアレンジが入っていたらいいなあ、と心から思いました。
でも、やっていくうちに身について行くだろう、まずは真似してみること!と思いました。
ですから皆様も、まずは真似てみる、そのうちそれを自分で試せるようになる、慣れてくる、さらに高度なアレンジができる、と発展していかれたらいいですね。
なんだかワクワクします!
一緒に頑張りましょう!!
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