こんにちは、海野真理です。
今日は「ピアノ線はピアノの生命線!?」というお話です。
ピアニストである私、もっともっとピアノのことを知らなくては、と
いつも常々思うのですが、実際は知らないことばかり。
グランドピアノを覗いてみて、ピアノ線、アクション、ハンマー、
それについているフェルトや小さな小さなパーツたち。
いい音を追求している割には、この子たちの役割をわかっていない。
だめですね・・・。
ヴァイオリニストは当然ですがチューニングを自分でします。
弦が切れればその場でさっと取り換え、弓も金具をとって
バラーンとゆるめてみたり、駒を調正したり。
自分の楽器のメンテナンスは自分でできる、すごいなあ、と思います。
ピアニストは調律師さんという心強い味方がいらっしゃるので、
「もっと柔らかい音がいいな~」
「アイアイサー!」
ってな具合で、すぐ希望通りにしていただけます。
よし、もっとピアノのことを知ろう!と思い、
この張り巡らされているピアノ線に目がとまりました。
「ピアノ線って何から出来てる?
どうして下の低い音はぐるぐる巻いてある?
楽器に使うものと普通のものって同じ?違う?」
次から次へと疑問は出てきます。
調べてみました!
ピアノに使われているピアノ線について知ろう!
目次
ピアノ線には楽器用と工業用がある!?
まずは「ピアノ線」
炭素鋼という物質で作られた金属線だそうです。
許容応力が高く、金属疲労にも強いことから、
ワイヤーやコイルばねの材料として、工作機械や建設機械など
幅広く利用されています。
楽器用にはミュージックワイヤーというものが使われており、
同じピアノ線でも工業用とは違うようです。
ピアノ線には「弁ばねピアノ線」「ばね用ピアノ線」
「楽器用ピアノ線」があり、通常は“ばね用ピアノ線”のことを
「ピアノ線」と呼んでいるそうです。
ふむふむ、そうか。
やっぱり楽器用と工業用ってちがうのね。
ピアノ線の歴史
楽器用としてのピアノ線を調べてみました。
分かったことは、ピアノの弦はミュージックワイヤーと呼ばれる
特殊な鋼線で、ピアノ線の中でもエリートの金属たちなのだそう。
そして、低音域では銅線を巻きつけて太くしています。
この辺りは、ピアノだけではなくギターやバイオリンもそうですね。
低い音のほうが弦が太いです。
というのも弦は、一般に長いほうが豊かな音色になるといわれ、
限られた寸法の中で最長の弦長を確保するために、
弦を何重にもしているのでしょう。
弦はフレームに植えられたチューニングピンで張られていて、
1本あたりの張力は70~80kg重程度。
全弦の張力の合計は20トン重にもなるそうです。
ピアノが現在の音量を出せるようになったのは、この張力に耐えられる
鋼製のミュージックワイヤーと鉄製のフレーム(現在は一体の鋳物)が
使われるようになってからとのこと。
「おお~!!そうだったのか!」
なんだか疑問が一気に晴れた気がする。
そういえばピアノがめまぐるしい発展をとげた背景には、
18世紀イギリスの産業革命での鉄の存在が大きい、
と聞いたことがあります。
昔のピアノはそんなに頑丈ではなかったそうで、
ベートーヴェンは演奏中に、何度もピアノの弦を壊したそうです。
何となく、あの風貌とピアノを破壊する様子・・・。
少し笑ってしまいました。
ピアノは進化を続け、今では
20トンもの力に耐えうる楽器になりました。
そんな先人たちの努力を受けて今楽器を演奏しているんだ、
と思うとちょっとすごいですね。
工業用と楽器用のどちらも「ピアノ線」と呼ばれる理由
新たな疑問が。
工業用と楽器用、こんなに質も用途も違う2つの線、
なぜ同じように「ピアノ線」と呼ばれるの?
これには理由があり、19世紀後半以降この金属がピアノの弦に
使われたらしく、そこから「ピアノ線」と呼ばれているそうです。
そっか、とても強い金属線だから、ピアノに適しているのですね。
今回の内容、私がとってもいい勉強をさせていただきました。
またこんな内容もいいですね。
こうしてピアノのすべてのパーツを理解したら、
もっとピアノを仲良くなれそう!
あらためて「ピアノってすごい!」♪♪♪
♪家にピアノがあるから、私も弾いてみようかな・・・
♪楽器ができるって良いな
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