こんにちは、海野真理です。
さて、今日は「音楽形式について~ピアノソナタって曲名?~」
というお話です。
クラシック音楽にはいろいろな曲があります。
ピアノ曲や交響曲、オペラのアリアやヴァイオリン曲…。
あげればきりがありません。
その曲には一つ一つ「題」がついています。
その中には明らかに「題名」であるというものと
そうではなさそうだけど、よく聞く「題名」があると思います。
例えば・・・
前者なら「チャイコフスキー作曲、白鳥の湖」とか
「シュトラウス作曲、美しき青きドナウ」とか。
後者は「ベートーベン作曲、交響曲第5番「運命」とか
「ピアノソナタ第1番」とか。
今日のお話は後者の「題名のような題名でないような」曲についてです。
曲名ではなかった!?「ピアノソナタ」とは一体?
目次
「ピアノソナタ」の意味
一番有名なのが「ピアノソナタ」
「ピアノ」は楽器のピアノ、「ソナタ」は曲名ではなく
「ソナタ形式」を表します。
ソナタ形式???
ソナタ形式とは・・・
古典派時代から20世紀に至る音楽構造のなかで、最も重要な原理。
典型的な形式として、楽章は3つの主要部分に分かれ、「主題提示部」
「展開部」「主題再現部」に分かれる。
というものです。
ソナタ形式をお話すればとても長くなるので、
今回はこういう形式の名前、とお考えください。
弾き手にとって大切な役割を持つ「題名」
ピアノ曲を作曲している作曲家で、
ピアノソナタを一曲も書いていない作曲家はいないでしょう。
ピアノソナタなくしてピアノ曲は語れないのです。
そしてピアノソナタには番号がついていて、その中に
副題がついているものもあります。
ベートーベン作曲の「ピアノソナタ第14番作品27-2<月光>」
など、かの有名な月光ですが、副題がついていると覚えやすかったり、
イメージがつかみやすかったりしますね。
ベートーベン/月光
私達弾き手は、どの作曲家の作品であれ、「ピアノソナタ」であれば
ソナタ形式を意識しますし、楽曲研究もそのように進められるので、
題名に「ピアノソナタ第○番」とあるのは嬉しいです。
まだまだあります!「曲名」と思われがちな「形式名」
他にも「曲名じゃないよ、形式だよ」の仲間はたくさんいます。
ワルツ(3拍子の舞曲)、ノクターン(夜想曲)、
マズルカ(ポーランドの舞曲)、バラード(詩)
エチュード(練習曲)など。
それぞれに特徴があり、その形式に則って作曲されています。
ふーん、そうなのか、とうなずいていらっしゃる方、
このようなことはちょっと知っておくと
コンサートやCDなど聴かれる時に役に立ちますよ。
具体的に知らなくても、雰囲気の違いなどでおわかりになると思います。
「私、ピアノソナタって好き。」
「僕はやっぱりショパンのマズルカがいいな。」
「ワルツは優雅で素敵よね。」
なんて会話が飛び交うかもしれませんね。
クラシックが難しい音楽にとらえられてしまうのは、
こうした横文字(!?)のこともあるかもしれません。
しかし、知ってしまえばとても簡単!音楽の世界も広がります。
自分のお気に入りの音楽を、どうぞ探してみてくださいね。
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