ピアノ楽譜の難易度はどこで判断してる?

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こんにちは、海野真理です。

今回は「ピアノ楽譜の難易度はどこで判断してる?」というお話です。

曲の難易度、これはなかなか気になりますね。

「この曲かっこいい!」
「いつかこの曲を弾きたい!」
「今度レッスンでこの曲に挑戦することになった」

このような時に、その曲がどれくらい難しいのか、
そして今の自分に弾けるのか、

その目安になるものが楽譜に示されている「難易度」だと思います。

曲の難易度、と一言にいいますが、これはまた複雑で説明もむずかしいので、
いろいろなパターンに分けてお話いたします。

 

楽譜の難易度を見極めるコツ

目次

  1. 見た目以上に難しい曲もある
  2. 芸術的な表現を難易度として考える
  3. 楽譜に書かれてある難易度も参考にしてみよう

 

見た目以上に難しい曲もある

どのような曲を難しい、難易度が高い、と思われるでしょう?

 
♪テンポがはやい。

♪楽譜が16分音符や32分音符だらけで真っ黒!

♪楽譜が何ページにも及んでいて長い。

 
確かにその通り、これは私達が見ても難しそうなのですが、
必ずしもそうでないこともあります。

たとえばベートーベンの悲愴の第2楽章、超有名曲ですが、
この楽譜が本当に真っ黒です。

ベートーベン/悲愴の第2楽章

3連符もあり、123,223,323,423、
というカウントも大変です。

が、芸術的なことはおいて、音を拾う、弾いてみる
ということだけで考えれば
思っていたほどではないかもしれません。

楽譜もそれほど黒くない、テンポもゆっくりであるラベルの
「亡き王女へのパヴァーヌ」をみると、弾きやすそうですが、
これは音を拾うのも難しい!かなりの難曲です。

ラベル/亡き王女のためのパヴァーヌ

 
このように見た目や思い込み?で難易度を決めてしまうと、
ちょっと違うことになったりもします。

芸術的な表現を難易度として考える

次に先ほど挙げた3点に見られるような「技術的なこと」ではなく
「芸術的なこと」からの難易度、というものを考えてみます。

 
これは音楽が持つ背景、作曲家の思い、音楽形式、時代(バロック~近現代まで)、
このようなことを理解し、技術が伴い、最終的に自分の表現ができる、
という究極のレベルです。

こういういい方ですと、大人、ある程度成長した方々のようにおもいますが、
子どもがさん学ぶ時も同じことを考えなくてはいけません。

難しい言葉や用語を使って説明!ということではなく、

「○○ちゃん、この曲を聴いてどんな感じがする?明るいかな、暗いかな?
 楽しく遊んでる感じ?色にしたらどう?あたたかいかな?
それとも雪が降ってるかんじ?

 この曲をつくった人はどんな気持ちで作ったと思う?
じゃあその人はどこの国のどんな時代の人かな?」

などなど。

きりなく出てきますが、このようなことを考えて子どもなりに
その曲に向かい合います。

こうしたことを考えると子どもの曲集でも難易度の高いものは
たくさんあります。

きっと生徒さん、先生、といった立場の違いからも
難易度は変わってくるでしょうね。

 
もちろん弾かれる方それぞれで違います。

 
アルペジオが得意な方、苦手な方。

♭系が好き、♯系が好き。

8分の6拍子がとっても嫌い。

4分の3のワルツが大好き。

それぞれですね。

楽譜に書かれてある難易度も参考にしてみよう

楽譜にその曲の難易度が示されているものもありますね。

全音のピアノピースなどがそれです。

子どもの頃、楽器店に行って一曲選ぶのが大好きで、
買って電車に乗りながら譜読みをしていました。

ワクワクして仕方なかったのを覚えています。

 
ところであのピアノピースの書いてあるA~Fの難易度、あれはどなたが
どうやって判断しているのでしょう?

「あ、Cだからちょっと挑戦してみよっと!」

「うわあ~~、やっぱEだよね~。この曲…。」

「あれ、これがDでこの曲がE?ほんと~??」

など一喜一憂?したものです。

これはこれで目安にされるのはいいと思いますし、アルファベットで
判断しやすいですね。

ただ、あまり振り回されず、ご自分で弾いてみての難易度でいいと
私は思います。

なんでもチャレンジしてみましょう!

 


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