こんにちは、ピアノ講師の海野真理です。
今日は「ピアノのメンテナンスについて」というお話です。
ここのところ、すごく暑かったり、急に涼しかったり、すごい雨が降ったり、
天候もいろいろですね。
そんなこともあり、ピアノをよいコンディションに保つ、ということを
取り上げてみました。
自分でできる?ピアノのメンテナンス方法について
目次
何十年も放置していたピアノは大丈夫?
私もこんなお話をよくお聞きします。
「お嫁入りで持ってきたアップライトピアノ、だれも弾かなくなって
かれこれ20年以上。娘がピアノを始めたのだけど、このピアノ大丈夫?」
「10年以調律してないんだけど、それだけ放置されてるものでも復活できる?」
始めると熱中してしまうけれど、放っておくとそのまま・・・ということも
多いと思うのです。
しかし・・・
大丈夫です!!
状況的にはかなりヘビーですが、また新たに命を吹き込むことは可能です。
ピアノのメンテナンスは誰に頼めば良い?
まず、なんといっても「調律師さんにお願いすること」です。
自分でピアノのメカニックの部分まで何とかするということは
不可能な作業ですから。
調律師の方は、今の状況を把握したうえで、ピアノのアクション、ハンマーの
フェルト、弦の状態をきちんと丁寧に見てくださいます。
よくあるのは、やはり摩耗してしまう、ハンマーのフェルトだそうです。
たくさん弾いたピアノほど消耗が激しい。
フェルトの部分に、3本のピアノ線の形がくっきり!
こうなると固い音しかでなくなってしまいます。
私も調律師さんにいろいろお願いするのですが、表情豊かな音色を出したい、
そのためにフェルト部分を少しやすりで削って、3本のくっきりへこんだ部分を
調節してもらいます。
これだけで、めちゃめちゃ柔らかい、温かい音が出ます。
これはちょっと感激です。
ただ、削るにも限界がありますから、「もうこれ以上は削れません」という所まで
いってしまったらどうするのだろう??と不安になったり・・・。
そういえば、世界的に有名なピアニストは、世界中をツアーで回る時、
必ずお抱えの調律師さんを連れていくことも珍しくありません。
いつもの状態に、こちらがなにも言わなくてもしてくれる安心感。
これは大きいですね。
ピアノの音って、調律師さんでいくらでも変わってきますから。
自分でできる日常のメンテナンスの方法とは?
こうして素敵な音色の出るピアノに生まれ変わったあなたのピアノ、
ここからは普段のメンテナンスです。
まず、ピアノの大敵は「湿気」。
これからの梅雨の季節は最悪の状態ですね〜。
除湿を心掛け、ピアノに乾燥材を入れるなど、気をつけてください。
ピアノ専用の乾燥材も楽器店にいけばあります。
それから、「急激な温度変化」。これも弦に良くない。
昔、よくホールのピアノを弾いていて、弦を切ってしまうことがありました。
「あの強いピアノの弦が切れるなんて、どんな馬鹿力で弾いてるのよ、私!」
とびっくりしましたが(笑)
でも調律師さんのお話によると、ホールのピアノは暖房、冷房などの
空調での変化が大きい。
まして演奏会のない時はピアノ庫に入れられてるし、よっぽどきちんと
管理された状態でなければ、かなり過酷な状態に置かれていることが多い。
そうなると弦自体が弱っていて、弾いた時に切れてやすくなってしまうそうです。
・・・あぁ、よかった。私のせいではないのね、なんてホッとしたりして。
なので、おうちのピアノも直接クーラーの風が当たるようなことは避ける、
など置き場所にも気をつけなくてはいけませんね。
いろいろありますが、ピアノはやはり道具、使えばそれだけ痛んだり、
調子が悪くなります。
上手く、メンテナンスをしてあげながら、たくさん使ってあげてくださいね。
だってピアノは弾いてもらって、音を出してもらってなんぼですから!
いっぱい大切に、かわいがってあげましょうね♪
♪うちのピアノもまだ弾けるかも!
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