こんにちは、海野真理です。
今日は「ペダルの踏み替えについて」というお話です。
ペダルというのは、音に潤いを与えてくれる
そしてなめらかにメロディーをつなぐために、とても大切なものです。
ペダルの踏み替え楽しく学ぼう
目次
ペダルを踏むタイミングや場所
私はペダルに頼りすぎる傾向があり、先生に「もっとペダル減らして!音が濁ってきたない!」とよく怒られます。
ペダルの量、そして何より踏み替えのタイミングや場所
これがその曲を美しくもするし、汚くもします。
ああ、なんて責任重大何でしょう!ペダルって。
ペダルは楽譜にきちんと書いてあります。
まずはその通りにやってみる、これは絶対に必要だと思います。
楽譜によって書いてあるペダリングは違うので、いろんな出版社の楽譜を見比べたりしました。
でもだんだんどれが正しいのか、どれがいいのか分からなくなってきます。
基本、濁らないことが一番だと思いますので、しっかり聴く、耳で判断
これはとてもとても大切です!
一度、ある講習会で「ペダルは心で決める、考える。」と言われていたのを覚えています。
心!!
なんと大切で、なんとアバウトなのだろう!!と失礼ながら思ったりしました(汗)。
心、音楽はすべて心だと思っているので、強弱や指使いも心につながるものだと思います。
まず心があって、その心の通りの音楽を作る手段としての強弱や指使い、ペダル。
そう思うとおのずと決まってくる、ということですね。
ただ、そうはいってもやはりきちんとした決まりのようなものがあると嬉しい、やりやすいですね。
一番やってはいけない事
一番やってはいけないけど、案外平気でやってしまうこと、これは
「隣り合った音でずっとペダルを踏んでしまうこと」
ドレミ、と弾いて、ドレミの間中ずっとペダルを踏んでみてください。
どうですか???あらら~~~!これは汚い!となりますね。
こんなこと分かってるし、やらないし、と思いますが実際メロディーというのは
隣り合った音への移動やつながりで出来ていることが多いのです。
なので、スラーのワンフレーズ踏んでみても、だいぶ隣の音を拾ってしまっています。
では毎回がたがたと踏みかえるべきなのでしょうか?
そうなるとペダルの効果というものが無くなってしまいます。
美しい響き、余韻がなくなりますね。
ペダルを踏むコツ
ここからはちょっと本格的といいますか、実際にレッスン
をしながらお話しないと伝わりにくいかもしれませんが、隣り合った音でも、どちらの音を出すか
というコントロールで全く気にならない美しさになることがたくさんあります。
高いドからシ、ドシ~、と弾くとします。
隣り合った2つの音を同じ音量で弾くと先ほどのお話のようになりますが
ドよりも丁寧に、引きこむような吸い込むようなタッチで音でシを弾く
音量はドの音が8割、シの音が2割くらいで。
このように弾いてみてください。
あれ!不思議です!!とってもきれいで濁りを感じない。
それどころか、ドとシのぶつかりが心地よい。
そんな響きになったのではないか、と思います。
このようにあえてぶつかる音で伸ばしている曲はたくさんあります。
ラベルやドビュッシーといった印象派の音楽にはこれをよりたくさんの音を使ってやっています。
マーブルな感じというか、絵の具が混ざりあった絵画のような響きのものが多いです。
この濁りこそが作曲家の意図であり、表現であるということですね。
そしてこれに左手が入ってくれば、そして和音になってくればもっと複雑!
でもこれが耳で響をきくということ、耳でペダルを付けることにつながるのです。
わあ~~~!なんだか感激しませんか?私はしました(笑)。
この作業的な練習をすることで、ペダルだけでなく、繊細な指のタッチ
自分がどんな音を出したいのか、どんな曲に仕上げたいのか、良く分かってきます。
難しい作業ですし、弾くことで精いっぱい、無理!と思われるかもしれませんが、
これが最終的にたどりつきたい音楽の世界だと私は思います。
ミスタッチなんで気にしない、自分の思いをこめた音楽が出来ること、ここではないでしょうか。
ペダルをうまく使えるようになれば、鬼に金棒!素敵な音楽がつくれること間違いなしです。
ぜひいろいろ、悩みながらですが試してみてくださいね。
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