海野先生のピアノ講座|指使いにルールはある?

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60代男性からのご質問
Q.指使いがよく分かりません。書いてあるものは良いのですが
  書いていないものは、うまく弾けません。
  これだけはタブーみたいなルールはありますか?

 

A.

こんにちは、ご質問ありがとうございます。
 
指使いはいつもお話しますが、とても頼りになる強ーい味方です。

今日のご質問のように書いていないもののほうが不安で弾けないですね。

ただ、音符一つ一つに全部指が書いてあると
楽譜はごちゃごちゃになってしまいます。

ですからそうなっていないのです。

「あ、ここは大変だな。」

「ここはこうしたら便利、ちょっと特殊だな。」

こういった部分には必ず書いてあります。

そうでないところは、そのまま普通に弾いてもらって
構わないということです。

そうはいっても、一度は立ち止まって考えなければいけませんね。

その際やってはいけない指、タブーはあります!

例えば

同じ指を連続で使うこと。

これはドレミファソラソ、と弾く場合に
1.2.3.4.5.5.5.という風にソ、ラ、ソ、が
5番続きになっています。

気持ちは分かります!

順調に12345、ときて「あらら、指が足りない。」となれば
5番でとってしまう、そしてまたソだから5番を使う、
といった「連続5番」、まるでチョップをしているようですね!

これではレガートは絶対にできませんし、
そもそも音楽的な流れが止まってしまいます。

メロディーラインであればなおのこと問題です。

この場合、ドレミファソラソ、の後どのように曲が続くかにも
よりますが、ドレミまで123、ファで指くぐりで
1を使うといいかな、と思います。

あとは右手だと3の指の上を2の指かまたぐ、というのはタブーです。

そもそも弾き難いし綺麗ではないですね。

どのように考えたらいいかわからない、と思われると思いますが、
これはやはり「経験と慣れ」が物を言う、と思いますね。

いろんなパターンをこなしていくうちに、
自然と使いやすい指を選べるようになります。

しっかり考えて、弾きやすい指を見つけてくださいね。


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