50代女性お茶会さんからのご質問
Q.よくピアノの習得レベルで「バイエル到達程度」と
書いてあるのですが、どのくらいのレベルを指すのですか?
A.
こんにちは。ご質問ありがとうございます。
バイエル、昔からピアノの教本として広く使われ、ピアノを
習ったことのある方なら知らない人はいないでしょう。
上、下巻とあり、上は本の色が赤いことから「赤バイエル」
下巻は黄色なことから「黄バイエル」と呼ばれていました。
私ももれなくこのバイエルで育った人です。
赤バイエルはほとんど記憶にありません。
4歳からピアノを始めたので、覚えていないのです。
が、断片的に記憶があって、はじめて両手になったページの
今までとは明らかに違う、音譜の密集度に「なんだこれ~!」と
びっくりしました。
黄バイエルになるとほとんど覚えていますね。
特に60番「ラドミードーラードーラー」というイ短調の曲、
短調のせいか、ちょっと大人っぽく感じました。
指導者となってあらためてバイエルを考えると、初めて鍵盤にさわる
赤バイエルの最初から黄バイエルの最後あたりまでで、ピアノを弾く
基礎的なテクニックは大体含まれているな、と思いますし、
この2冊を何年で終えるかは個人差があるにしても、赤ちゃんが
中学生になるくらいすごいことだな、と思います。
今でもバイエル○番程度、というのは学習の進行状況をはかる
目安的なものになっているのではないでしょうか。
お茶会さんのおっしゃる「バイエル到達程度」というのは、
おそらく黄バイエル終了あたりのことだと思います。
この段階で、おそらく小学低学年程度、早ければ幼稚園年長さんくらい
だと思いますので、当然オクターブといった身体的に無理な弾き方は
でてきません。
ペダルを使うのもまだ早いと思います。
バイエルで習得するものとして、
・基本的な楽譜の読み方
・楽語(強弱記号や速度記号など)
・いろいろな拍子やリズム
・指くぐりや指またぎ
最後あたりは指を早く動かすための16分音譜の練習曲など。
要するにこれだけ弾ければ初級クラスの大体の曲は弾けると思って
よいのでは、と思います。
ですが、あくまで技術的にというお話ですので、赤バイエルの
最初の方でも感情豊かに美しく弾いてくださると、それはそれで
立派な名曲レパートリーになります。
ヴァイオリンでたとえるとよく分かりますが、滝廉太郎作曲の
「荒城の月」、正直、この曲は技術的には難しくありません。
ヴァイオリンを初めて何カ月、で弾けてしまう曲です。
が、何も考えずただ弾いている荒城の月と、情景がまるで目の前に
浮かんでくるようなヴァイオリンが泣いているような演奏とでは、
雲泥の差です。
このことからも、教本の進行状況での音楽のレベルというのは、
あくまで目安としてお考えいただいて、本質は音楽そのものに
あると思ってください。
心打つバイエルを弾いていただけたら嬉しいです♪
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