40代アルゲリッチさんからのご質問
Q.小指と薬指の間の筋?腱?てどうやったら伸びますか?
ハノンとか弾いてて音がふぞろいになっていて気持わるいんです。
耳を鍛えていくとどんどんそれが揃わない響きになってきて
よろしくお願いします♪
A.
こんにちは。ご質問ありがとうございます。
今回のご質問、おそらく、曲やハノンを弾くのに
4の指と5の指をしっかり開きたい、
そのために間にある筋か腱かよくわからないものを伸ばしたい。
ということではないでしょうか。
たしかにハノンにはやたらと4と5の指を開くトレーニングが
たくさんでてきますね。
そしてたくさんでてきるということは、やはり大切なことで
あるということと、みんなが苦手、やりにくいと思っている、
ということが言えると思います。
4の指と5の指の間には、実は筋も腱もありません。
腱とは筋肉が末端に向かうにしたがって細くなって筋のように
なっているもので、もともとは筋繊維です。
そして驚くことに、実際指の中には筋肉はないそうです。
ええ~~!とびっくりされたことでしょう。私もびっくりです。
指を鍛える、ということですから指にある筋肉が
指を動かしている、と思いますよね。
指は主に腕の前側にある筋肉によって動いていて、
それらの筋肉は直接指につながっているのではなく、
長い腱によって指の関節につながっているそうです。
ピアニストはこの体の構造、自分の体がどうやってできているかを
知らなくては、正しいトレーニングで正しく鍛えることができません。
間違った練習を何時間もすれば、あっという間に腱鞘炎などの
故障につながります。
逆に、構造を知っていれば、ちょっとしたことで問題を克服できます。
ですから、今回の音が不ぞろいになって気持ち悪い、という
問題を解決するために、どこをどうしたらよいか、を考えましょう。
揃わない響きになる、ということから考えて、きっと左右が
ずれているのでしょう。
右利きで右手の方がよく動く方なら、きっと左手が遅れてきて
ユニゾンがずれる、とか。
そのずれる原因として、4と5の指の間がのびない、
開かないということではないでしょうか。
よくある生徒さんの例では、5と4を開こうとして、すごく
ゆがんで弾いている、ということが予測されます。
手首をぎゅっと下に押しつける、押し下げるようにして、
ひらかない4,5の指をむりやり持ってきている。
その結果、指先は力が入って猫が爪を立てているように
不自然に丸くなり、当然テンポ通りに弾けない状態。
そうなっていれば、とにかく一度リラッ~クス。
背中、肩、ひじ、手首、全てのおおきな関節の力を抜いて楽にします。
そして自然に鍵盤に手を置き、指は今鍵盤に触っているその状態から
なるべく変えないように。
あとは、ての平を大きく引き伸ばすようなイメージを持ちましょう。
飴の掴みどりをする時のように、大きく何かをつかむ時のように。
そうすると、自然に全ての指の間が開きませんか?
それでオッケーです!
あとはそのまま、自然に打鍵。
腕の重みだけで音をだすような気持ちで。
指の間は開こうとすると余計にギュッと力がはいることもよくあります。
一番は自然に、ギュッとではなくストレッチです。
気持ちい~~という感覚で。
ちょっと楽しんで頑張ってみてくださいね♪
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