50代男性からのご質問
Q.ピアノの先生のように曲を聞かずに楽譜を見ただけで正確に
弾けるようになるためにはどれくらいの期間を要するのでしょうか?
A.
こんにちは。ご質問ありがとうございます。
ピアノ、楽しんでいらっしゃいますか?
さて、楽譜だけで弾けるようになるには?というご質問ですね。
冒頭に「ピアノの先生のように」と書いてあるところからすると、
かなりきちんと、スラスラと弾けるということをイメージなさっての
ご質問ではないかと思います。
「曲を聞かずに楽譜をみただけで」ということは、普段は何かの
音源を頼りに耳で聴いて、その曲のイメージや全体像が分からないと
弾けない、ということではないでしょうか。
初心者の方には多くみられるピアノの練習の仕方だと思います。
「先生、ちょっと一度弾いてもらえませんか?
どんな曲かわからないと弾けなくて…。」
と頼まれることもありますので、お気持ちはわかります。
ピアノを弾くための情報源として「耳で聴く」ことと
「(楽譜を)目で見る」という二つのアプローチがあります。
実際、身近で簡単に感じるのは「耳から」。
これはなにげなく日常でやっていることなので、
自然とできていることだからです。
好きなアーティストの曲は何回も聞いていれば自然に覚えます。
CMなどの曲も覚える気はなくても流れるたびに口ずさんでしまいます。
すべては「耳から」の情報のみで出来ていること。
もちろん悪い事ではありません。
その能力もすばらしいし、子どもたちも聞いただけで模倣して
弾けてしまう事もあり、すごいな、と感心します。
だた、それだけに頼るのは少し危険な気もします。
耳での情報収集も、難易度があがったり複雑になると、
細部まで正確にというは難しくなります。
メロディーはとれても、強弱やアーティキュレーション、
表現の指定までは難しいです。
(※アーティキュレーション
・・・スラー、スタッカート、アクセントなどの記号や
それによる表現のことなどを指す)
そうなると作曲者が残した「楽譜の情報」がとても重要で、
それを読みとる能力が必要です。
ひらかな、漢字が読めてはじめて物語が読めるように、
音楽の基礎的知識があってこそ楽譜が解読できるので、まずは
しっかり楽譜をみましょう。
そして物語を読むときに、声にだして読むとまたさらに
理解度がアップしたりしますね。
懐かしい小学校の国語の「音読」というものです。
それは目から入る情報が口から声になり、耳に入ることにより、
さらに強い情報として頭に入っていく、という何重にもわたった
確認作業のようなものではないかと思います。
楽譜を読むことはまさにそれなのです。
目で見たドレミの羅列が頭で解読され、運動神経で指に伝達、
鍵盤をおさえることで音になり、耳に入る。
そしてメロディーが聞こえてきて、和音が重なって、
その耳から入ってきた音、情報をまたさらに楽譜で確認。
要するに、聞くことと見ること両方を使って音楽を作っているのです。
余談ですが、よく音大時代に「自分の出している音をよく聞いて!」
と先生に注意されました。
本当に冷静に弾くこと、聞くことが出来ている演奏家って
なかないないかもしれませんね。
それを繰り返しているうちに、最初から聞いたことのない音楽も、
楽譜だけで弾けるようになってくるのではないかと思います。
どれくらいの期間で?というのは個人差があるので
はっきり申し上げにくいところです。
楽譜と真剣に向かい合った方、出来ないなりにでも
たくさん楽譜と格闘した(!?)方は
自然と短期間のうちに出来るようになっているように思います。
ちょっとしんどい作業、いらいらもするかもしれませんが、
たくさんやったもん勝ち、といったところもありますね。
やはり時間と経験、という一言でしょうか。
ただ、確実にいえることは、ぜったいに楽譜は読めるようになるし、
スラスラ弾けるようになります!!
ですから、どうぞこれからも頑張ってたくさんに曲をこなしながら
トレーニングしてくださいね。
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