こんにちは、ピアノ講師の海野真理です。
今回は「曲がガチャガチャうるさく聞こえる原因」というお話です。
今日のお題をみて
「あ～、分かるぅ～～！」
と思われた方、たくさんいらっしゃるのでは？と思います。
「私が弾くと、あまりいい曲と思えません。」
「プロの方の演奏と全然違います。」
「なんだかうるさい。」
私も、こういったお言葉をよく聞きます。
きっと、こんなはずでは…という自分の演奏に驚きとガッカリ、
のお言葉なのでしょう。
ガチャガチャしない、ピアノで美しい音色を出すための練習方法をご紹介
目次
演奏の美しさとは、どういうこと？
私たちが聴いて感激する、感動する音楽というのは、
その楽曲の美しさはもちろんですが、
演奏の美しさ、これが大きいと思います。
柔らかい曲は柔らかい音色がしますし、迫力ある曲は
ダイナミックな演奏です。
これらはその曲の持つ「雰囲気」と演奏の「音のバランス」が
とても密接に関係していると思います。
音のバランス、これは曲を仕上げる、まとめる上で
たいへん重要ですが、それではどうすれば
バランスよく弾けるのでしょう。
音のバランス＝出すべき音とひっこめる音、この絶妙なバランス
といえるのでは、と思います。
メロディーは一番聴き手に音が届くように、和音、伴奏は
その背景的な美しさ、雰囲気をだして。
これがすべて同じ音量だと、ガツガツ聞こえてしまいます。
要するに、今日のお題「曲がガチャガチャに聞こえる」
ということですね。
音をバランスよく出すための練習法とは？
これは完全にテクニックのお話になりますが、初心者だと
つい全部の音を同じように弾いてしまったり、指の力の
強さだけで大きさが決まってしまうことが、
ガチャガチャの理由だと思います。
４の指はもともと弱い。
右利きなら、左手は右よりもコントロールしにくい。
５本の指がそれぞれ思い通りにならない。
指それぞれ、音の大きさが違う、力持ちの指と細くて弱い指、
当然大きさは変わってきます。
これらをどのように同じ条件にするか、
日頃のトレーニングだと思います。
あとはそれらを使って、自分で音楽を組み立てる。
このフレーズはしっかり出そう。
この和音は一つ一つをもっと小さくしないと、３つ集まると
大きな音になってしまう。
といった分析です。
この分析に伴ってバランスよく音が出ている演奏は、とてもまろやか！
ガチャガチャ聞こえません。
自分の演奏を客観的に聴くことが大切
ただし、指の強さのことだけ考えるのではなく、腕全体を使った
脱力によるしなやかな音とか、体重をしっかり乗せた
厚みのあるフォルテとか、体をしっかり使うことも大切です。
本番が近づくとよく皆さんされることだと思いますが、
自分の演奏を録音して聴いてみてください。
ええ～～～！？
こんなテンポ？
右手聞こえてない。
低い音がうるさすぎ。
などなど、予想外な自分の演奏を客観的に聴くことになると思います。
本音を言うと、これはとてもつらい！？のでやりたくない練習です。
でも！これをたくさんやっている方は、本当に上達します！！
そしていつでも冷静にコントロールできた演奏が
できるようになりますので、どうぞ活用してください。
ビロードのようななめらかな演奏、そのビロードの上を
コロコロと真珠の球が転がるような音色。
いいですね～～～！
ぜひ目標にしていきましょうね♪
♪ピアノの音色って素敵だな～。
♪私にも奏でられたらうれしいな。
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