こんにちは、海野真理です。
今日は「日本の作曲家が作ったピアノ曲」というお話です。
日本の作曲家が作ったピアノ曲
目次
作曲家、と聞いてまず思う浮かぶのは
作曲家、と聞いてまず思う浮かぶのはどなたでしょう?
ピアノ、となるとやはりダントツでショパン、
そしてあとは、モーツァルトやベートーベン、
リストやラフマニノフも人気ですね。
こうしてみると、カタカナばっかり。
ポーランドやドイツ、外国の方ばかりですね。
私たちは日本人でありながら、日本の作曲家が出てこない。
日本の作曲家の作ったピアノ曲、そもそも知らない!
ということに気が付きます。
偉大な作曲家というのはその国の誇りです。
その作曲家の生家やお墓は観光名所となっていますし、
ホールや国立の音楽学校の名前になっていたり、国民にとてもなじみがあります。
だからこそ、クラシック音楽が普通に日常にあり、「ちょっとコンサート行く?」
という感覚でサラッとチケット購入して演奏会に行く、
野外だとワイン片手にシュトラウスのワルツを聴き、
踊りだす、なんていう素晴らしい文化になっているのだと思います。
う、うらやましい!
なんて素敵なんでしょう!!
国のバックアップは本当に素晴らしいものがありますし、とても影響大きいです。
さて、お話は日本に戻りますが、日本はなかなか
そのあたりが難しいといいますか、もっとアピールがあってもいいのになあ、なんて思います。
私が思い浮かぶ日本の作曲家
そんな日本の音楽、まず私が思い浮かぶのは
「滝廉太郎」
聞いたことのない方はまずいらっしゃらないですね。
音楽の教科書に載り、音楽室の後ろの肖像画、
みたいなお写真に並ぶ、大変偉大な作曲家です。
代表作は「花」春のうららの隅田川~、
「荒城の月」春こうろうの花の宴~、
他にもたくさんあります。
そして実は滝廉太郎さんの残されたピアノ曲に、とても素敵な作品があるのです!
私は20代の時に知って、良く演奏会でも
説明を入れながら演奏させてもらっていました。
日本人の私の心にスー─ッとっ入ってきた感じの
音楽、メロディーも調性(ニ短調)も、なんだか
潜在意識の中にあるような感じ、日本人のDNAと言ってもいいのかな、という
自然に理解できる感じでした。
その曲は
「憾」
うらみ、と読みます。
最初、うらみと聞くと「うらめしや~」の
恨みを連想しますが、
(曲が短調なので余計にそう思ってしまいますね。)
まず、字が違います。
「恨み」や「怨み」ではなく「憾」
若かりし日の私はまず漢字の意味を調べました。
憎しみの気持ちではなく、「遺憾」の気持ち。
無念という気持ち。
なるほど、そう思えば曲の聴き方も変わってくる、全然違ってきます。
滝廉太郎の生涯
滝廉太郎は東京音楽学校、今の東京藝術大学の
ピアノ科へ入学、作曲の勉強もしており、才能を発揮していました。
日本の音楽家としては3人目となる
ヨーロッパ留学生としてドイツのベルリンに渡りますが、
わずか5カ月後に肺結核を患い帰国を余儀なくされます。
そして23歳という若さで亡くなります。
才能あふれ、留学しさあこれから、という時の病、
これはもう心残り、遺憾以外の何物でもない、
どんな思いで帰国されたのだろうと思うと、
胸がキュッと苦しくなる思いがします。
この「憾」は亡くなる4か月前に作曲されたもので、
その3年前に作曲された「メヌエット」と、
生涯残されたピアノ曲は2曲となります。
代表作、というよりも、あまりにも短い生涯
だったので、たくさん作品を残すことが出来なかったのかもしれません。
ショパンが39才、メンデルスゾーンは38才、
モーツァルトは35才、若くして亡くなった
作曲家の中でもさらに若くして、という23才、
もし長く生きておられたら、傑作をたくさん残され、
日本のピアノ曲がもっと増えていたのではと思います。
ぜひとも一度聴いていただきたい一曲です。
滝廉太郎の「憾」はこちらから
メヌエットと比べてみるのもいいと思います。
日本の誇り、といっても過言ではない
滝廉太郎さんのピアノ曲、
聴くだけでなく、是非弾いてみてほしいです。
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