こんにちは、海野真理です。
今日は「数十年ぶりにピアノを弾くとき」というお話です。
数十年ぶりにピアノを弾くとき
目次
おうちでピアノ再開!
コロナ禍の中、3月からの自粛期間もあり、家で出来ること
忙しくてやりたくても出来なかったこと
そしてフッと思い立って再開したこと
いろいろなことがあったのではないでしょうか。
忙しくしている時には思いもしなかったことを始めてみて
それがとても楽しくてツボにはまった、という話を最近よく耳にします。
それはそれで、この時期をのりきっていこうという知恵であり
案外一生の楽しみ、趣味になるかもしれませんね。
その中のひとつに「ピアノ再開!」というものも大きいようです。
私の時代、大阪万博(よく万博より後生まれ?前生まれ?と聞かれます。
万博というのが日本の復興の一つの目安なのでしょうか)
以降の昭和で生まれ育った大人たち、
3大習い事(ピアノ、習字、そろばんでした)の一つだったピアノを
やっていた大人はとっても、本当にとても多いです。
中学、高校あたりでクラブや勉強との兼ね合いで辞めてしまう
それ以降続けている人は音楽の道を目指すとか、教員や保育士といった
ピアノを必要とする職業を目指す人たちでした。
私の周りもほぼ、女の子は100% とは言いませんが
クラスの半数以上の女の子が習っていたピアノ。
当時は練習が嫌いで辞めてしまった子も、今となっては
ピアノが弾けるっていいなあ、羨ましい、また私も自分の
好きな時に好きな曲弾きたい、ともう一度ピアノの蓋を開けたりします。
そして、そこで愕然とするのです。
な、なにこれ!?全然指が動かない!!
久しぶりに弾くピアノ
昔は小学校3年くらいでエリーゼのためにを弾き、辞めることには
モーツアルトのピアノソナタくらい弾けた
乙女の祈りもトルコ行進曲も弾けた、夢はショパンの幻想即興曲だったのに。
今ではブルグミュラーのアラベスクもこんなにたどたどしい…。
そうですね、これが厳しい現実なんです。
でもこれは当然と言えば当然、きっと20年、30年も
ピアノを弾いていないのですから、これで以前のように弾けたらそれこそ凄い!!
ピアノというのは筋肉運動でもあり、コツコツと継続することが
必要不可欠であり、楽譜をみながら弾いていくということの慣れでもあります。
30年ぶりとなると、まずその筋肉はほぼなくなっていると思われます。
楽譜だって見たらすぐに弾けたものが、久しぶりに英語をしゃべるようなもので、
解読するのに時間がかかり、なまった筋肉もあって曲が先に進んでいかないですよね。
。。。やっぱり無理かあ、ショックだし、もうやめよう。
と思わないでください!!
諦めないでください!!
基本に立ち返ること
先ほども言いましたが、できなくて当然、衰えてて当然なのです。
ここからどれだけ戻していけるか、ここが重要なのです。
ではどんな手順、練習でまた弾けるようになっていくのでしょうか。
まずは「基本に立ち返ること」
何事もそうですが基礎とはそのことの「いしずえ」
となるもの、それを知らなくて、出来なくてその先へはいけないと思って下さい。
ピアノの場合はエチュードと練習曲と名となる楽曲。
その中のエチュードは基礎基本となる練習です。
今日はピアノ再開、というお話なので、以前やっていたものを
引っ張りだしてやってみるのがイイと思います。
たいていの方が「ハノン」をされていたと思うので、ぜひハノンの1番から。
ブランクの長さや個人差があるので何とも言えませんが、毎日コツコツやっていけば
一カ月くらいで、とても良く指が動くようになるのでは、と思います。
そしてその時の絶対に注意してほしいこと。
「急に頑張りすぎないこと」
気持ちがいっぱいあって、なおかつ楽しくなってくると欲が出る。
はやく上達したい、もっと先に行きたい、素晴らしい
気持ちだと思いますが、筋肉や腱、筋はそうはいきません。
ましてや10代の頃と40代、50代、60代と
なった今では、いろいろと体の条件が違います。
絶対に無理はしないでください。
腱鞘炎になって何か月もピアノ弾けなくなるとせっかくの
モチベーションもさがりますし、コツコツ積み重ねてきた積木が
ガシャンと崩れて、もう一度積んでいくのと同じ手間がかかります。
きっと最初は一時間も弾けないのでは、と思います。
ピアノを弾くのに使う前腕筋群がすぐに疲れて硬くなってしまうと思います。
腱鞘炎とは指の腱に負担がかかりすぎて痛めてしまうこと、腱とは筋肉が細くなって筋状に
なったものなので、割とすぐに炎症を起こしてしまうようです。
手はピアノももちろんですが、日常の家事や仕事、ものを持ったりと大活躍、ここを痛めると
日常に多大な影響を及ぼしますので、くれぐれもいたわってください。
疲れたと思ったら休憩をはさむ。
腕やゆびに違和感を感じたら弾くのを数日やめて様子を見る。
明らかにおかしいと思うことがあれば、病院に行く。
最後の項目に行く前に改善されるのが一番いいですね。
再開される方は一度トレーニングをされているので
基本的に、前のように弾けるまでは速いです。
なので焦らず、この戻っていく過程も楽しむくらいの
余裕で頑張ってください。
過去の自分と闘わない、こんなはずではなかった、
という気持ちは捨てましょう!
コツコツやっていけばすぐに過去の自分を
追い抜いていけると思います。
頑張りましょう~~~~!!
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