こんにちは、ピアノ講師の海野真理です。
興味のある種目、初めてちゃんと見たという種目、この種目は
どこの国が強い、とか世界ランク１位の選手名前、
はたまたイケメン選手や美女選手など。
オリンピックの楽しみ方は人によって様々です。
私はいつも何かの種目が見られる、テレビをつければどこかの
チャンネルで見ることが出来る、このうれしい、いつまでも
続いてほしいお祭りのような、世界でのビッグイベントの
雰囲気が大好きです！
さて、そんな中でも、やはり気になるのは日本人選手の活躍。
今回のオリンピック、ダントツの注目は６６年ぶりの
２連覇がかかった羽生結弦選手ではないでしょうか。
フィギュアスケートが大好きな私としては、
間違いなく見逃せない種目です。
フィギュアスケートの何が良いか、もちろんジャンプやいろいろな
エレメンツの華やかさ、衣装も楽しみだったりしますが、
音楽、振り付け、その音楽的表現にも目が向きます。
音楽と振り付けがぴったり合っていて、表現豊かな演技は、
たとえジャンプを失敗したとしても
わたし的にはブラボーです！
それだけ音楽とは重要、大切なものです。
そこで今日は羽生選手のショートプログラム、
ショパン作曲のバラード第１番について書きたいと思います。
フィギュアスケートの羽生選手が選んだ音楽について
目次
羽生選手が聞き入ったピアノ奏者
この「バラード第１番ト短調」、クラシックの中でも
名曲のなかの名曲だと思います。
とても難易度の高い曲ですが、「この曲、絶対にいつか弾きたい」
「憧れです」といった声をよく耳にします。
私も高校生の時に、どうしても弾きたくて、勝手に楽譜を
買ってきて、勝手に練習していたことを思い出しました。
以前テレビで、実際の演奏に真剣な表情で聞き入る
羽生選手を見たことがあります。
その時にピアノを演奏されていたのは松田華音さん、
今最も注目されている若手ピアニストのお一人です。
松田華音／ショパン作曲「バラード第１番ト短調」
実際に踊るための音楽と、聴くための音楽、ピアニストの
表現する音楽とではいろいろ違う部分も出てくるとは
思いますが、スピリットはおなじですよね。
なんだかアスリートと芸術家の共演のようで、とても
感激したのを覚えています。
ショパン作曲「バラード第１番ト短調」の演奏者は？
そして、オリンピックで流れたバラード第１番はあのピアニスト、
クリスティアン・ツィマーマンさんの演奏だったそうです。
クリスティアン・ツィマーマン／ショパン作曲「バラード第１番ト短調」
彼はショパンと同じ、ポーランド出身の素晴らしいピアニスト、
やはり同じ国の人間同士、分かりあえる、共感できる部分も
多いと思いますし、それが演奏に反映されて、
さらに素敵なのではないかと思います。
フリーの「SEIMEI」や宮原知子さんのショートプログラムの
「SAYURI」も。
SEIMEI
SAYURI
私たち日本人には妙にしっくり、ピッタリくるのと
同じだと思います。
そして、私も知らなかったのですが、2011年の東日本大震災の時、
ツィマーマンさんは東京にいらっしゃったそうです。
実際に体験されていたのですね。
それから毎年来日してチャリティ活動をされているそうです。
羽生選手も被災され、その状況を目の当たりにされていますから、
何かつながりがあるピアニストさんのように感じます。
ショパンが残したバラードはいろいろな所で聴ける
ショパンはバラードを４曲残しています。
どれもピアノ弾きにとっては、必ず勉強する曲、弾く曲ですが、
この第１番は一番有名、そして静かなメロディーと激しい感情が
あふれ出すメロディーとの差が魅力的な曲です。
そういったことから、他にもいろいろなシーンで使われています。
最近では、「4月は君の嘘」というマンガでも使われていました。
私も大好きな「キミウソ」、アニメもコミックも泣きながら見ました。
物語の最後の最後、一番いいシーンにこの曲が使われています。
思い出すだけでも泣けてくる、最高に感動的なシーンです。
やはりそれはこのバラード第１番の持つ魅力なのだろうな、
と思います。
私は、ちょっとだけ「羽生選手の演技を、生のピアノ、
バラード第１番の演奏で見てみたいなあ。」
なんて思いました。
かなり難しいことですが、実現したらもっともっと感動するのでは、
とワクワクしてしまいました。
もう一度、いえ、何回でも見たくなる、聴きたくなる
羽生選手のショートプログラムですね♪
♪ピアノでショパンが弾けるなんて憧れるな。
♪私もこのオリンピックイヤーにピアノを頑張ってみようかな！
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