ガツンと聴きたいピアノ協奏曲

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こんにちは、海野真理です。

今回は『ガツンと聴きたいピアノ協奏曲』というお話です。

最近はあとがきにも書かせていただいたように、
ピアノ協奏曲がとても身近にあります。

近いうちにオケで本番も控えていますし。

今日はその協奏曲についてお話します。

あなたもピアノを始めるにあたってきっと目標の曲や憧れ、
弾いてみたい曲がおありだと思いますし、それがきっかけに
なっていると思います。

私達ピアニストにとっても憧れは、きっと
「協奏曲」ではないかと思います。

もちろんそれだけではなく、リサイタルやコンクール上位入賞
などもありますが、

協奏曲は一度は演奏してみたいものではないかな、と思います。

少なくとも私はそうでしたね!

テレビでもよく見ますが、あのオーケストラをバックにドーーン!
とピアノが前に置いてある、それだけでも「おお~~~!!」と
思いますが、

実際に音が出ると
これまた「おお~~~!!」の世界です。

一台でオーケストラ、と言われるピアノと本当のオーケストラ。

こんなに派手なものはないでしょう。

協奏曲は全ての楽器にあります。

ヴァイオリン、チェロ、フルート、
打楽器とオーケストラのための協奏曲、なんていうものもあります。

ですが、ソリストが単音でなく、沢山の和音を出せるピアノは
本当に厚い音がしますし、豪華絢爛です。

 

ピアニストが憧れる「協奏曲」をご紹介

目次

  1. 情感たっぷりな演奏が魅力的「ラフマニノフ」
  2. かっこいい協奏曲「チャイコフスキー」
  3. 絶大な人気を誇る「ショパン」
  4. まだまだたくさん!オススメの協奏曲

 

情感たっぷりな演奏が魅力的「ラフマニノフ」

協奏曲の有名曲といえば

文句なしに「ラフマニノフ」

2番がピアコン(ピアノコンチェルトの略です)の代名詞ですが
3番も素敵です。

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第2番

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第3番

ちなみにラフマニノフは4曲のコンチェルトを書いています。

私はどれも素敵だと思いますが、2番はもう人生を感じますね。

個人的な思い入れもある曲です。

コンクールのファイナルでは2,3番どちらも良く弾かれます。

私は何人かの演奏家、ラフマニノフ本人演奏のCDも持っていますが、
みなさんそれぞれの表現がありますね。

私は情感たっぷりな演奏が好き。

ですがラフマニノフ本人の演奏はわりと淡泊というか、
あっさりだったように思います。

そしてテンポが速い!

さすが大きな手を持つラフマニノフ、簡単に弾きこなしています。

作曲家自身の演奏ですから、このように弾いてね、
このようなつもりで書いたよん、と言われている気がしますが、
なかなか至難の業です。

かっこいい協奏曲「チャイコフスキー」

そして次に有名(みなさんそれぞれ好みはおありでしょうが、
きっと一般的に、という観点で)だと思う曲は

「チャイコフスキー」

チャイコフスキー/ピアノ協奏曲 第1番

オケの冒頭「チャチャチャチャ~ン、ジャン!!」を
3回繰り返していよいよピアノ、

低音、中音、高音の「ジャン!ジャン!ジャン!」

これの繰り返しの中で微妙に和音や旋律が変わって、今度は
ピアノに題1主第のメロディーが表れます。

言葉にするとなんだかよく分かりませんが、聴かれたら
「はいはい!この曲ね。」と必ず思われるでしょう。

この曲の第3楽章はちょっとロック調に編曲されているのを、
よくBGMで聴きます。

それはそれでちょっと素敵です。

ウクライナのべス二ヤンカと呼ばれる踊りの曲からとった
第一主題はかっこいいです!

絶大な人気を誇る「ショパン」

そしてこの曲も絶大な人気「ショパン」

ショパン/ピアノ協奏曲 第1番

ショパンの協奏曲はピアニストにはとても人気ですが、
オケ側からするとあまり面白くない曲のようです。

きっとピアノの良さがたっぷり出ていて、オケが伴奏に
なっているのかな、と思ったりしますが、

冒頭何分かはオケのみの部分、ここがいいですね!

チャイコ同様、故郷のポーランドの音楽が取り入れられ、
繊細で「ああ~、ショパンだなあ。」と思わせられます。

オペラや交響曲を書かなかったショパン、全てはピアノに
情熱をそそいだ作曲家でしたから、
ピアノの甘い音色を生かした協奏曲になっています。

まだまだたくさん!オススメの協奏曲

あとはたくさんありますが

 
ベートーベンの「皇帝」
こちらは堂々とかっこいい!

ベートーベン/ピアノ協奏曲 第5番 皇帝

 
リスト、オクターブが連発の弾丸みたいな曲。

リスト/ピアノ協奏曲 第1番

 
シューマン、出だしのあのなんともいえない哀愁の曲。

シューマン/ピアノ協奏曲

 
グリーグ、北欧のフィヨルド、ツンドラを思わせる名曲。

グリーグ/ピアノ協奏曲

書ききれません。

 
そしてこれはあまりご存知でない方が多いかも。

プロコフィエフのピアコン。

3番が特にいい!私は大好きです。

プロコフィエフ/ピアノ協奏曲 第3番

なかなかの、かなりの難曲、譜読みも大変、
でも弾いてみたい1曲です。

聴かれたことのない方、是非一度きいてみてください。

コンチェルトは沢山の演奏家による、たくさんの楽器からなるもの。

まるで沢山の職人さんの手でつくられたすばらしい工芸品のようです。

多彩な音色、迫力に魅了されます。

是非ホールで、生でお楽しみいただけたら感動間違いなしです!

 


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