こんにちは、海野真理です。
今回は「ピアノって誰が弾いても同じ音?」というお話です。
ピアノは誰が弾いても同じ音になる?
目次
同じ条件でも、違うピアニストが弾くと?
先日、ある演奏会に出掛けた友人が、
「ねえねえ、ほんとにピアノの音って弾く人によって違うのね!
同じピアノでどうしてあんなに違いが出るの?」
と興奮した様子で話してくれました。
座席も同じ、当然ピアノも同じなのに聞こえ方が全然違ったそうです。
私たちピアニストは楽器を持ち歩けません。
弦楽器、管楽器の方々、声楽の方々はいつも同じ条件で演奏できるのに
(ホールの状況、湿度や乾燥といった条件はいつも違いますが)
ピアニストはそのホールへ行き、
そこにあるピアノの状態で弾かなくてはいけません。
「あ~、もっと高音がキラキラした音色が欲しいなあ~。」
「わ!全体的にもこもこしてちっとも自分に音が返ってこない。」
などなど、いつもリハで喜んだり慌てたりしているのは
ピアニストならではかな、と思います。
そして演奏者がちがってもピアノの条件は同じ、
だからこそ演奏者の技量がはっきりとあらわれてしまうのかもしれません。
音色の違いが生まれる理由
おなじ条件での音色の違いはどこから生まれるのでしょうか?
私が思い当たるいろいろな条件、挙げてみました。
♪演奏技術の違い。
♪体格、手の大きさ等の違い。
♪性格、演奏者自身の内面的な違い。
「演奏技術の違い」というのは一番大きい要因かと思います。
きちんと体重の乗った和音、それでいて脱力ができていて
音がよく伸びている、そしてテクニックもしっかりしていて
ミスタッチがない。
こういった理想的な羨ましい演奏技術がついている方の演奏は
やはりピアノがよく鳴ります。
たとえよくない条件でも、その悪いなりの最大限よい音が出せるでしょう。
これができていないとピアノ自体の助けが得られず、
(たまにすごーくきれいな音が出る楽器にあたると、自分でもびっくりの
綺麗な音が出せたりします。)それなりの演奏になります。
そのために日々練習に励み、リハでこのピアノの特徴を
短時間でつかみ、場合によっては弾き方を変えていく必要が
あったりします。
ある程度舞台に慣れている演奏家なら容易にできるかもしれませんが、
なかなか難しいことです。
本当に自分のピアノをゴロゴロと演奏会場に持っていきたい
気持ちですね。
そして次の「体格、手の大きさ等の違い」はもともとの身体的条件です。
やはり大きくてほっこりした厚みのある手のピアニストは羨ましいです。
外国の男性と私のような小柄な女性とでは違いが出るのは当然かな、
と思います。
最後の「性格、演奏者自身の内面的な違い」は
音楽の作り方に影響がとても大きいことです。
同じ曲でも人によって感じ方は違います。
そうなると同じフレーズでも歌い方が違ったり、
強弱の幅が変わったりします。
そして性格、これは本当によく音楽に現れます。
明るく朗らかな人はやはりピアノもそのような音になりますし、
まじめな方は本当にミスタッチが少なかったりします。
要するに音楽を作るのは人間、その演奏する人間である、
ということですね。
その結果、音に変化が現れるのも当然です。
まとめ
私は結構おおざっぱな性格、くよくよもあまりしないけれども
もうちょっと慎重になったほうがいい時もある。
でも音楽を演奏する時はたとえ自分になない性格、感情でも、
この音楽が持つものがそうであれば精いっぱいの経験の中から
その音楽を表現しようと努力します。
女優さん、舞台俳優さんたちが演じるのと同じ感覚ではないかと思います。
だから自分のすべてが音楽になるのです。
このピアニストさんの演奏は好き、ということは、
そのピアニストさんに魅力を感じているのではないでしょうか。
最終的に音色の違い、とはそういった人間性の違い、につながります。
聴く側になっても、演奏側になっても、その点を分かっていると
一層音楽が深くなりますね♪
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