40代ベンベラーさんからのご質問
Q. ピアノを始めて一年半になりました。
多声の曲をやるのですが、どこで声部を決めているのでしょうか。
歌と同じ感じでソプラノとかアルトとか、なんでしょうか?
それとも右手が女子 左手が男子 なんでしょうか?
そしてどこで女子なら ソプラノとアルトの音を区別してるのでしょうか。
同じ五線譜の上に書いてある中から、分けて行くのがわかりません。
A.
こんにちは。ピアノ、頑張っていらっしゃいますね。
ピアノを初めて1年半、多声の曲にチャレンジ、すごいです!
とても難しいですが、やりがいたっぷりです。
さて、ご質問ですが、まず「4声」について。
バッハの音楽は2声から4声、たまに5声という曲もありますが、
それぞれの声部の重なり合いの音楽です。
テーマと呼ばれる主題的なメロディーあり、エピソードと呼ばれる
テーマ以外の部分があり、絶えずどこかの声部がテーマを演奏しています。
その声部の区別ということですが、楽譜を見てみると、
右手に2つの声部、左手に2つの声部、という形が多いですね。
これは右手にソプラノとアルト、左手にテノールとバスという
分かれ方になっています。
そして音符の棒が上向きなものがソプラノ、下向きがアルト
となっています。
左手も同様に上向きがテノール、下向きがバスです。
そして声部の決定、ということですが、これは歌手の方々の音域での
決め方と少し異なると思います。
あくまでその楽曲のテーマ、メロディーがあり、それらの重なりがあり、
和音での支えがあります。
きっとそれらの横の流れで各声部は存在しており、ここからここの
音域はソプラノ、ここはアルト、という決め方ではないと思います。
そして右手が女性、左手が男性、というのも必ずしもそうでは
ないのですが、これはかなりその要素はあると思います。
実際、右と左では音の高低の違いがあり、もし歌ってみるなら
女性と男性で歌ってほしいと思いますね。
4声も、歌手の方々にぜひ一度歌っていただきたい、
と思ったことは何度もあります。
バッハの音楽を電子ピアノで、人間の声の音にして弾いたことが
ありますが、これはとても新鮮!
「はー、ほー、ふー」みたいなきれいな人の声での平均律とか、
実際音で聴くと何だか教会で聖歌隊の音楽を聴いているような
気持ちになりました。
あと、ハープシコードやパイプオルガンの音で演奏もいいです。
バッハのイメージがつかめますよ。
話がそれましたが、多声の曲の勉強の仕方として、
声部を歌いながら弾く、というのがとても大切です。
たとえばソプラノを歌いながらアルトを弾く、その逆、など。
ソプラノとバスは上と下の声部なので割とやりやすいのですが、
アルトやテノールの内声部は難しいです。
これをやると、横の流れ、各声部がいかにして重なり合って
音楽が出来ているか よーくわかります。
「バッハは難しいから嫌い」という声を良く聞きます。
実際、学生の時は私もそうでした。
じっくり取り組んでいくと、バッハの音楽はとても深く、
しみじみと心にしみる音楽です。
どうぞ楽しんでくださいね♪
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