50代女性からのご質問
Q.楽譜の「ここ」を伝えるのはどう言えば良いのですか?
文章だと、○行目とか、○文字目とか言えますが、楽譜の場合は
○小節目?でも、沢山になってきたら、○行目?は変ですよね・・・。
A.
こんにちは。ご質問ありがとうございます。
楽譜の示し方、なるほど!と思いました。
本当ですね、これは知らないと困ります。
楽譜は長い曲になるとページ数もふえてきます。
小節もどんどんたくさんになり、
(私が以前ラフマニノフのピアコン2番の第3楽章を見た時、
確か780小節近くあったように思います。)
どうしてよいか分からなくなります。
が、先ほど言われた文章の場合と良く似ています。
楽譜の場合も大きくまとめると
ページ
段
小節
小節内の何拍目
と言うように大きいものからだんだん小さいものを示していきます。
いきなり「では285小節から」なんて言われても
「ええ~!?」となりますね。
ですから「3ページ目、3段目の頭から」とか
「5ページ目4段目の2小節目から」という言い方をします。
冒頭なら「頭3小節」後ろなら「終わり2小節」
という言い方もします。
「頭3小節」は曲の最初から3小節目、
「終わり」は曲の後ろから数えます。
ピアノのように一つの楽譜を見ている場合はこれでいいのですが、
オケになるとパート譜がそれぞれで、お休みが多いパートと
そうでないパートの楽譜には書き方に違いが出ます。
たとえばおなじ125小節目でも、ずっと音譜がならんできた
125小節目ならページ数はすでに3ページ目くらいになって
いますし、お休みが多ければまだ1ページ目の下のあたり、
ということももちろんあります。
ですから「3ページ目のどこそこ」という言い方は
適切ではありません。
きちんと共通の小節数で言うとか、あとは練習番号と呼ばれるものが
書いてありますので、それでしたら迷う事はありません。
音楽のかたまりに分けてあって大体ABCでかいてあります。
「練習番号Mから始めます」とか「練習番号Bの5小節目から」
というふうに使います。
そしてこの練習番号は言い方が面白い。
例えば「B」
「ビー」ですが、時には「イ─」に聞こえたりして
Eから演奏してしまったりします。
そこで「練習番号B、ベートーベンから」といったりするのです。
「ベートーベン」といわれれば「E」ではなく
「B」だと確実につたわります。
「M」はモーツアルト「N」はナポレオン
大体きまっていたりしますが言い方はそれぞれ。
阪神ファンの指揮者だと「T」はタイガースになったり
巨人ファンだと「G」はジャイアンツになったりします。
これも個性でおもしろかったりしますね。
小節や楽譜の見かたは「慣れ」もあると思いますので、
瞬時に何小節、と見つけられるようになってくると思います。
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