30代男性からのご質問
Q.友人のサックスの楽譜を弾いてみたら、なんか全然
音が変な感じでした。ト音記号なのですが、なぜでしょう?
A.
こんにちは。ご質問ありがとうございます。
音が変な感じ、というのがどう変なのかはっきり分かりませんが、
サックスという楽器から推測すると、おそらく
「楽譜の音と出ている音が違う」ということではないでしょうか?
例えばト音記号で書かれている楽譜、「ド」を弾いても、
耳が聞き取った音と違う、ということですね。
これはきっと吹奏楽をされている方はよーくお分かり、
ピン!ときたと思います。
この種明かしは、「楽器によって楽譜と実音が違う」ということです。
ピアノは「ドレミファソラシド」と弾くと「ドレミファソラシド」
と音が出ます。フルートも弦楽器もそうです。
が、サックスは「ドレミファソラシド」と吹くと
「ミ♭ファソラ♭シ♭ドレミ♭」と音が出ます。
これできっと???になられたのではないでしょうか。
これはサックスがEs管という楽器で、Esとはミ♭のこと、
この音を主音とする調、変ホ長調で音が鳴る楽器だからです。
ちなみにソプラノサックスはB管、アルトはEs管、テナーはB管、
バリトンはEs管です。
他の楽器もトランペット、クラリネットはB管(クラはF管もあります)
ホルンはF管、一番やりやすいC管はフルート、オーボエなどです。
私はピアノ、フルート、ヴァイオリンと全部楽譜と実音が一致する
楽器ばかり演奏しました。
絶対音感がある私としては、もし違う調の楽器だと、きっといちいち
転調して考えてしまい、慣れるまで訳が分からなかったと思います。
どうして楽器によってこんなに色々なんだろう?
全部C管ならやりやすいじゃん、と私はずっと思っていました。
きっとそれぞれの楽器の構造、木管の指で押さえるキーの数や
金管のピストンの都合、もしくはその楽器が生まれた時代や音色や、
そういったものが影響しているのでは、と思います。
あくまで推測ですが。。。
いかがでしょう?これで謎が解けましたか?
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