こんにちは、ピアノ講師の海野真理です。
今日は<音楽と協調性>というお話です。
今私たちが生活しているこの社会では、いわずと知れた
いろいろなルールがあります。
それには人間として当たり前のことから、ちょっとした
気づかいまでさまざまです。
そしてその社会の中で、いろいろな人たちが共存して生活しています。
みんなが楽しく幸せに過ごせるために必要なこと。
その一つに「協調性」があると思います。
美しい音楽も「協調性」から生まれる?
目次
音楽と「協調性」の関係とは?
そして音楽においてもこの「協調性」は大変重要なことなのです。
たとえば「合唱」
自分勝手に歌いたいように歌う人がいたらどうでしょう。
それは合唱としての美しいハーモニーがつくれません。
そして「オーケストラ」もそうです。
あれだけの人数、多種多様な楽器が演奏しているにも関わらず、
あんなに美しい演奏なのはなぜでしょう。
自分の演奏が大勢のなかでどのような役割をはたし、
どのバランスで響くのが一番美しいか、
どこで出し、どこは控えるべきなのか、
常にまわりの音をよく聴いて演奏すること。
これが音楽の「協調性」だと思います。
ピアノは「自分自身の中での協調性」が大切?
ピアノは基本的にソロ楽器ですが、右手、左手のバランスなど
音を聴きあって演奏することが必要です。
素敵な演奏はメロディーが美しく聴こえ、その下で和音が
支えるように響きあっています。
ただ、合唱やオーケストラと大きく違う点は
「自分自身の中での協調性」
ということです。
たくさんの人とのアンサンブルではなく、自分一人の
アンサンブルと言えば分かりやすいですね。
これは容易いことでしょうか?難しいことでしょうか?
普通アンサンブルは人数が増えれば増えるほど難しくなります。
それだけ個性豊か?になりますから。
それに比べるとピアノは演奏者一人、これならきっと
やりやすいと思いますよね。
でも私はとても難しい、といつも思います。
他の人の演奏を聴くということは、自分にない音楽を
聴きとることもできます。
さまざまな表現、音色に自分の音楽を重ねることによって、
新たな音楽が生まれ、感動し、自分のものにすることができます。
しかし、自分一人だと行き詰まった時にも自分しか頼るものが
ありません。
私もピアノの前でいつも、もがいている気がします。。。
だからこそ音楽はその人そのものが演奏に出るのです。
悩むことも、喜ぶことも、すべてが音楽のお勉強なのですね。
「協調性」ってどうやったら身に付くの?
そしてそれらはすべて日常の生活から培われると思います。
世の中にあるあらゆる素晴らしいもの、自然界の音、色、
温度や皮膚で感じるもの、まわりの素敵な人々、
絵画、文学、歴史、などなど。
すべてからたくさんの知識をいただき、心を震わせ、自分の音楽を
つくっていけたら、とても嬉しいですね。
なんだか話がちょっとそれてしまったような。。。
心を柔軟に、すべてを受け入れ、まわりとの協調を大切に。
これが音楽にとって大切なことだといつも思っています。
魅力的なすてきな人の奏でる音楽って、絶対にすばらしいですから!
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