ピアノ調律師はピアニストの相棒

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こんにちは、海野真理です。

今回のテーマは「ピアニストの良き相棒、調律師」というお話です。

フランス映画祭2011に出展されていた映画に
同名のものがあるようです。

詳しくは分からないのですが、短編映画のようです。

少し前には「ピアノレッスン」という映画もあり、
私はサントラを買いました。

音楽に関する映画もたくさんありますね。

そして、このように映画としてもとりあげられている「調律師」、
知っているようで良く知らなかったりしますね。

最近は電子ピアノを愛用している方が多く、電子ピアノには
調律はいらないのですが、ピアノといえば調律(…言い過ぎ?)です。

子どもの頃、調律師さんがいらっしゃって、いつもは開けない
ピアノの蓋をあけ、真ん中の音から高い方へ、低い方へ、半音ずつ
上がったり下がったり、5度の和音を鳴らしたり、
そんな様をずーーっと見ている(聴いている)のが好きでした。

結構時間のかかる作業で、よく疲れないなあ~と思ったものでした。

調律師って一体何をしているのでしょう。

もちろん音を合わせているのですが、実際の作業は?

 

ピアニストの片腕!調律師のスゴイところ

目次

  1. 調律師はピアノのどこを調整している?
  2. 誰でも調律はできる?
  3. 調律師は調律ができるだけじゃない!?

 

調律師はピアノのどこを調整している?

ピアノは一つの音に対して3本のピアノ線が張られています。

演奏中に「ピン!」と切れることがありますが、たとえ切れても
残り2本があるので、なんとか切れた音だけ真っ白になることは
避けられますが、実際3本で耐えているものが2本になれば
さらに切れやすくなり、一本になるともうそれは実際使えないくらいです。

その3本の弦にそれぞれネジのような金属の棒(?)状のものがあり、
そこにハンドルみたいなものをカチンといれて、音のうねりを聴きながら
キュッキュとしめたりして音を合わせます。

これを88鍵、すべて一つずつ本当に手作業で、
自分の耳を頼りにやっていくのです。

考えたらすごいと思いませんか?

誰でも調律はできる?

一度、私も自分のピアノでやったことがあります。

なじみの調律師さんに「海野先生、やってみる?」と言われ
「!!!はい!」とはりきって臨みました。

私だって音感あるし、毎日ピアノの音聴いてるし、
出来そうだもん!と自信満々でした。

そしてハンドルを動かし、弦楽器のチューニングのように耳をすまして…。

よし!ここだ!と思って「はい!これで合いました」と叫びました。

調律師さんはニコーーッとされて「まだ合っていません。」と一言。

え~~~~!

そして調律師さんがその音を直すと、あぁ、ほんとだ、
ここが正しい音だ、としっくりきました。

この耳の違いは何なのか、と思います。

実際ピアノは「ド」を弾いても「ド」以外の音も響いています。

これを「倍音」といって、これがあるから響きのある、深い
音楽になるのですが、電子楽器には残念ながらこの倍音はありません。

やはり天然(!?)で響くもの、共鳴するものなので、
弦を張ったものでないと難しいのでしょう。

この倍音はとても重要で、音がピッタリ合ったときは
響きの空間にスポッと入り込んだような、
何とも言葉で言えない音を感じます。

 
これを調律師さんは探しているのでしょう。

訓練された耳と経験、誰でもできることではありません。

調律師は調律ができるだけじゃない!?

 
そして調律師さんの中にはとてもピアノが
上手な方も少なくありません。

小さい頃からピアノを習い、ピアノが好きでこの職業に
就かれる方が多いのではと思います。

 
調律が終わり、これでオッケー?という試しに一曲、
そして上手い!なんていうおまけのような楽しさもあります。

私の調律師さんは「戦場のメリークリスマス」がお得意♪

戦場のメリークリスマス

 
その楽器にたずさわる以上、やはり弾けることは必修なのでしょう。

その逆はないのに(ピアニストが自分で調律するということ。)…。
これは良くないこと?

 
そして以前にもお話しましたが、調律師さんはピアニストの片腕。

世界的ピアニストはお抱えの調律師さんと世界中演奏に出かけます。

この方でないとだめ、というご指名ですね。

どんな状態のピアノも、自分の弾きたい、弾きやすい状態に
してくれるメンテナンスのプロですから。

 
どんなにピアニストの腕が良くても、鳴らない楽器では
その実力が発揮できません。

私達が気持ちよくピアノが弾けるのは調律師さんのおかげですね。

感謝して日々ピアノに向かわなくては、と思います。

 


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