こんにちは、海野真理です。
今回は「Teppenピアノ対決に見る評価の難しさ」というお話です。
あなたは、「Teppen」というテレビ番組を知っていますか?
毎年お正月に、放送されている番組で
芸能人がそれぞれ自分の得意なもので対決し、
一番「Teppen」を競うものです。
いろいろ種目?があって、習字や剣道、短距離走やけん玉、
そしてピアノもあります。
芸能人の以外な一面、特技に感心しながら、そして本気で応援しながら
今年も楽しく見ました。
ピアノの評価の難しさとは?
目次
ピアノの評価が割れる理由
ピアノをみながら、
「きちんと弾いてるけどちょっと面白くない」
「手首が堅いからオクターブがしんどそう。」
とか思わず批評してしまいますが、
たいしたもんだな~なんて思っています。
あの番組の面白さは、やはり「真剣さ」にあるのでしょう。
忙しい仕事の合間にトレーニングや練習を積んで、
そして審査員も厳しく本気で批評します。
そうでないと見ている側もおもしろくない。
今回のTeppenを取った演奏は、私もいいね、と思いました。
ただ、ピアノの評価は人それぞれで、だからこそ
とても難しいと思います。
実際、国際コンクールなどでもそれは同じことで、
沢山の審査員がいるのもそういった理由でしょう。
逆にあれだけの人数なら評価は分かれて審査しづらいのでは?
なんてこともあります。
が、意見はいろいろ、評価が割れるのは当然、
だから沢山の人数、と私は思います。
ピアノの審査は難しい ショパンコンクールでのエピソードをご紹介
実際こんな話があります。
かの有名なショパンコンクールでのエピソードを
3つご紹介いたします。
第3回では、日本人として初出場した原智恵子が
多くの聴衆の支持を獲得したが、15位入選とされ(13位までが入賞)、
前回15位までが入賞であったことを知っていた聴衆が憤慨し、
会場は警官隊が出動するほどの大騒ぎとなった。結局困った審査員が特例として彼女に「特別聴衆賞」を
贈ることでようやく事態が収まったが、入賞にはならなかった。聴衆次第で、コンクール委員会が救いの手を差し伸べる
ようになったのは、彼女のおかげである。
第5回では、前回混戦だったことから初めて採用された
点数集計計算機で、上位10人がほぼ横並びの大激戦となり、審査員の1人であったミケランジェリが
アダム・ハラシェヴィチの優勝に異を唱え、
ウラディーミル・アシュケナージの優勝と田中希代子の準優勝を主張し、
サインを書かずに途中退席した。
第10回では、ユーゴスラヴィアからの参加者イーヴォ・ポゴレリチの
演奏を巡って審査委員の意見が極端に分かれ、第1次予選を通過したことに抗議してルイス・ケントナーが
審査員を辞任し、その後第3次予選でポゴレリチが落選したことに
マルタ・アルゲリッチが猛抗議して審査員を辞任するという
大騒動が巻き起こった。アルゲリッチは、「審査席に座った事を恥じる」と述べ、
「魂の無い機械がはじき出した点数だけで合否を決めるのでは無く、
審査員間でも協議するべきだ」と発言した。そしてポゴレリチの事を「彼は天才!」と言い残してワルシャワを去った。
(ウィキペディアより抜粋)
これらは有名なエピソードで、お名前があがっている方々は
今や超有名なピアニストの一人です。
このように審査員1人ひとりが本当に真剣に審査されていること、
それによりいろいろな意見、主張があるということです。
それは審査員だけでなく、聴衆者にも同様で、
一流のコンクールになればなるほど聴衆の耳も一流になっています。
毎年聴きにこられる方ももちろんいらっしゃいますし、
ポーランド国民はショパンコンクールを誇りに思っていますから、
聴くほうも真剣です。
評価が全員一致になる演奏とは?
話を「Teppan」に戻しますが、
コンクールもTeppanも、プロではありません。
アマチュア、愛好家、これからプロを目指す者、
そういった一番情熱にあふれた人達の演奏です。
批評、という言葉自体が何だか…と感じる方もおられるでしょう。
批評、ではなく、聴いた方の感想、思う事、感じること、
と考えるのはどうでしょう?
好みもあり、その人の音楽感あり、いろいろです。
ただ、どんなコンクールでもまれに全員一致で一位、
ということがあります。
すばらしい演奏というのは、
万人にとってすばらしいのかもしれません。
なかなか難しい、そして音楽に携わっている以上、
ついて回るテーマである今回のお話でした。
♪テレビで見たように軽やかにピアノを弾けたらなぁ・・・
♪ピアノを聞くのは好きなので、弾くのも楽しいのかな?
★そんなあなたに朗報です!★
DVD付きで、見てすぐわかる!
海野先生のピアノレッスンがあなたの自宅に。
「楽譜が読めない」
「忙しくてレッスンに通えない!」
大丈夫です!
初心者でも一人で30日後には名曲が弾ける!!
さらに!有名な曲でテクニックまで身につける!!
海野先生の楽しいピアノレッスンを、あなたの自宅へお届けします。
→ 30日でマスターするピアノ教本&DVD 海野先生が教える初心者向けピアノ講座はこちら