こんにちは、海野真理です。
今回は「ピアノは英才教育?早く始めないとダメ?」というお話です。
最近のお子さんの英才教育はすごいですね!
0歳からの習い事もたくさん、いやいや0歳では遅い!
お腹にいる時からもう始まっている、なんてこともあるようです。
実際お腹の中にいる時は、なんにしても技術的な訓練はできませんから、
話しかける、読み聞かせ、音楽をずっと聴かせる、などの
胎教的な訓練ですね。
「お腹の中にいた時からお母さんの弾くピアノを聴いていたもんね~。
音楽、好きだよね。」
という会話を聴きますが、やはり環境というのはその道のプロをつくるのに
必要なことだと思います。
ではピアノ教育っていつからが良いのでしょうか?
早ければ早いほど良いのでしょうか?
きょうはそんな興味深いお話です。
ピアノは早く始めるべき?
目次
ピアノ教育は早ければ早いほど良い?
まず、ピアノを始める動機、といいますか目的、目標といいますか、
それは個人でさまざまです。
子どもの習い事として。
情操教育によさそうだから。
CMなどの音楽に合わせて楽しそうに歌っていたから。
近くにピアノ教室があったから。
お友達が通って楽しいと言っていたから。
挙げればきりがありません。
今挙げた理由としては、きっと当事者はお子さん、
それも小さなお子さんではないかと思います。
この場合はかなりの割合で、保護者の方の考え方が含まれています。
「やりたい!」という気持ちがピアノを習う本人の中で芽生える
以前の年齢の方々です。
でも、ピアノを小さい頃からやっている、という大半の方は
ここからのスタートではないでしょうか?
おそらく年齢的に3~4歳くらい。
その頃の記憶さえあやしい年齢です。
さて、ここで思うことは「ピアノ教育は早くないとだめ?」ということ。
この3~4歳はピアノを始める一番早いくらいの年齢です。
ここでまさか3~4歳のお子さんが、
「ピアノは早く始めないとだめなんだよな、そろそろ始めるか。」
なんて思っていたわけでは絶対ないはずです(笑)。
そして何だかわからず始めて少しずつ楽しさが分かってきて、
「あの曲弾きたい。」
「もっと上手になりたい。」
といった意思が芽生えてき始め、それに伴った努力をし始める。
それが始めてすぐなのか、いつまでもただなんとなくグダグダなのか。
そこからぐん!と差がでてくるのでは?と思います。
大人と子供の成長スピードの違い
もっと年齢があがってはじめる方々は?
ちいさい頃からの憧れだった。
就職なのでピアノが必要。
子どもが習い始めて、私も始めたくなった。
子どもが以前弾いていたピアノが家になるのでもったいなくて。
老後の趣味に。
このあたりになってくると、始める時にはすでに意思も、
やる気も、目標もあります。
ですから始めてすぐにとても頑張られてぐんぐん上達!
ということはもちろんです。
そうなると
「ん?では早くないと、というのは間違い?」
と思えますね。
実際お子さんと大人ではいろいろな違いがあり、必ずしも
同じラインで考えられない所もあります。
たとえば
お子さんは自分に意思があろうがなかろうが、
やっているうちに体が覚えていく。
そしてそのスピードは大人より遥かに早いです。
そして技術的なものも習得が早く、また子どものころに
覚えた事はいつまでも忘れません。
自転車に乗ることと同じ。
こどもはサッと乗れるようになり、ずっと乗れる。
でも大人から自転車の練習をすると時間がかかる。
大人は「どうしてここが弾けないのか。何ができていなくて何が必要か。」
ということを理論的に考える能力があります。
そして原因が分かれば、それを取り除くための練習方法を考えます。
これはとても重要なことです。
自分で考える、気付くということが大切なのです。
ピアノを始めたお子さんとの接し方
一番の理想は
「子どもの柔軟な頭と体、そして大人並みの冷静さと情熱。」
これがあれば年齢は関係ないかもしれません。
しかし!!これってかなり難しいことです。
こんな立派な3~4歳はいないでしょう!
ですから現実は
「小さい頃はとにかく楽しく!そしてだんだんと自分から自発的に、
考えを持ち行動できるようになること。」
これが目指すところです。
そして、最終的に
プロとして音楽の道に進みたい。
趣味として楽しみたい。
こういった最終目標ははっきりすればそれに合ったレッスンを
受けていくことになると思います。
そして最後に
子どもは天才で、本当にどんどん出来るようになっていきます。
保護者の方々はそばでお子さんの伸びていく様子を見守りながら、
お子さんに合ったピアノ教育、
自分の願いや考えではなく、お子さん自身を見つめながら
二人三脚で頑張っていただきたいと思います。
そしてお子さんの意思を一番に!
頑張りたいのならしっかり応援、サポート。
それがゆくゆくお子さんが大人になっての音楽の接し方に
大きく関係します。
「英才教育」というピアノよりは「生涯のパートナー」となる
音楽教育を楽しんでいただけたら、と思います。
そのためには年齢は関係ないのですね!きっと。
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